治験

　
　治験とは治療試験の略称で、製薬会社で開発した医薬品の製造販売許可を得るために、動物実験の次の段階として人体に直接投与することによって、その有効性や安全性を検討し、確認する試験のことをいいますが、その試験のために自分の体を提供して代価をもらうことが治験のアルバイトで、治験モニターとも呼ばれます。

治験アルバイトは自分の体を医薬品の臨床試験に提供するわけですから、後で副作用が起きないかとか、健康に何かしら影響がないのかなどいろいろと気になることがあると思いますが、動物実験を初めとした様々な実験を経た後に、安全が確認されてから行なわれる最終段階の試験ですので、実際に副作用の起こる危険性はほとんどないそうです。

それでも万が一のために、治験バイトが終わったあとも一定の期間、病院で定期的に検査を受けなければなりませんが、何の副作用も起こらず健康上何の問題もないと判断されれば、それ以上検査を受ける必要はありません。

治験アルバイトの期間中は、病院や療養施設などで過ごさなければならず、外出は禁止されます。

一日に何回かの検診と採血が行なわれますが、それ以外は本を読んだりテレビを見たり、またはゲームをしたりと楽なことをして過ごせます。
このように楽な仕事(仕事とはいえないかもしれませんが)の割にはバイト料が高いので、人気もあります。

治験バイトの時給の相場はだいたい１０００円くらいですが、一日に拘束される時間が長いので、日給で２〜３万円ぐらいはもらえます。
正確に言うと治験バイトは、新薬開発のためのボランティアという位置付けがされているため、バイト料は給料ではなく、謝礼という形で支給されるということです。

治験アルバイトの探し方は、知り合いの中で医療関係で働いている人がいれば、その人に頼んで紹介してもらうのが一番の方法ですが、そうでない場合は、パソコンで「治験バイト」と検索すればいくつか出てきますので、派遣サイトに登録しておいて紹介を待つという方法になります。